噂話をする前に見てほしい
あなたはうわさ話をしたことがあるだろうか?
他人を批判したいという衝動は簡単に抑えられるものではないよね。
うわさ話をしてはいけないと思いながらついついしてしまうこともあるはずだ。
最近の研究ではうわさ話も二種類あり、よいうわさ話もあることが判明した。
そこでここではよいうわさ話と悪いうわさ話2種類のうわさ話を使い分けるルールについて
見ていきたいと思う。
目次
1:陰に隠れて他人を批判したいという衝動は「親切な行為」でもある
2:悪い噂話って?
3:いい噂話って?
4:噂話をしたい衝動に駆られたら、自分の状況を客観的に見てみる
1:陰に隠れて他人を批判したいという衝動は「親切な行為」でもある
他人を批判したいという衝動(特にその人の陰でそうしたいという衝動)は簡単に抑えられるものではない。これは普通のことだ。時に批判は、親切な行為にもなるのだ。
2つの噂話の違いを理解することで、他人の陰口を言ってしまいたくなる衝動を理解し、周囲の人が噂話を持ち出したときにどう反応すればいいかわかるようになる。
その衝動を処理するベストな方法はその衝動について理解することだ。
では、2つの噂話の違いを見ていこう。
2:悪い噂話って?
そもそも人が陰口を言う動機は「自己PR」である。どういうことか。
人が陰口を言う対象は「自分の目標に限りなく近い人物」である。つまり「ライバルだと認識されている人物」がそのような噂のターゲットになりやすいということだ。
なぜなら陰でライバルの悪口を言うことは、自分の自尊心を高め、ライバルと比較されるときに自分をよく見せることができる一番手っ取り早い方法だからだ。
自分の不安や自信のなさを処理するためにネガティブな噂話をするわけだ。
逆に「他人」を助けたいといったポジティブな動機から噂を流す場合もある。
3:いい噂話って?
米カルフォルニア大学バークレー校の研究を通して「他人を助けるために情報を共有したい」という向社会的行動から噂話をすることがわかった。
こうしたポジティブな噂話は苦しい状況を「ポジティブなことができる」という
感覚に変えて人の気分を良くしたり、チームへの帰属意識を高めたりする効果がある。
噂話は親睦を深めたいシグナルにもなる。
*向社会的行動:他人に対して積極的な態度を示したり、他人を助けたりする行動
4:噂話をしたい衝動に駆られたら、自分の状況を客観的に見てみる
このような2種類の噂話をふまえてどうするべきだろうか。
まず噂話をしたいという動機が、自分の感情的な欲求を満たそうとしたり、
自分の能力を示そうとするためではないかと気づいたら、安心して打ち明けられる人に話そう。
あるいは、他人に自分の価値を示すもっといい方法がないか考えよう。
関係を築きたいという願望から噂話を頻繁にするようであれば、
あなたが仲良くしたいその人自身のこと(例えばその人の考えや興味、経験談)を
話してほしいと頼んでみよう。
ただ「人の助けとなり得る情報を共有せざるを得ない」と感じたのに、
「他人の悪口を言うのがよくないから」といって口を閉ざすのは良くない。
あくまで噂話をしたい衝動に駆られたら、自分の状況を客観的に見て、
自分がしようとしている噂話はよい噂話なのか悪い噂話なのか考える必要があるわけだ。
以上。