僕らにとって必要なのは「覚悟」なのかもしれない
先日、『君を失うのが怖かった』という記事を書いた。
この記事を書いたことによって自分の中で気づいたことがあったので、今回はそれを共有していきたい。
簡潔に言おう。
それはタイトル通り、僕らにとって必要なのは「覚悟」なのかもしれないということだ。
とある予備校講師が言っていた話だ。
その講師はバードウォッチングが趣味で森を歩くらしい。たまに鳥の巣を見つけると
中でヒナが一羽死んでいることがある。その話だ。
ヒナは自分が飛べるようになると、巣から飛びたつ練習をする。
鳥である彼らだが、初めて飛ぶというのは怖いものがあるらしく、飛ぼうとして、たたっと走って下を見るとギョッとした表情をする。そこで飛ぶのをやめてしまう鳥もいるらしいのだ。
何回か試みてエイっと踏み出すことでやっと飛ぶことができるのだが、中にはその踏みだす勇気がなく、巣の中で死んでいくものもいる。
それが講師が見たヒナの亡骸だったわけだ。
そこで彼は言った。
そのヒナは羽や身体に問題があったわけではない。
本当は飛ぶ力があったのに、自分の安心できる巣から未知の世界にエイっと踏み出す勇気がなかったのだ。
君たちはどうだろうか。と。
ふとその話を思い出した。
安全なあたたかい場所から、未知のそしてもしかしたら困難な場所へ行こうとするのは
怖くてつらい。だから人はその道を避けようとする。
ただ、その新しい世界ってのは紛れもなくいまの君が見たことない世界で、きっとそこでしか経験し得ない特別な出会いがあって楽しみがある。
その経験は、怖いけれども、エイっと安全な場所を抜け出すことでしか得られないのだ。
もしかしたらそれは君のプライドを傷つけるかもしれない。安全な場所にいたら経験しなくてよかった悲しみに出会うかもしれない。道のりはつらく厳しいものかもしれない。
君はそれを乗り越えなければいけないのだ。
君は自分が思っているより力を持っていることに気づいていない。何かを成し遂げることができる力だ。暗闇を照らす力だ。
君は自分の翼の可能性を信じず、その翼を枯らしてしまうのか。
君がそう願えば、飛ぶことのできた翼だ。
安心な場所を抜け出して飛び立つことはとても怖いことだ。できれば飛び立ちたくない。
恋愛ならあの子をデートに誘うことだし、告白すること。自分が成し遂げたいことに飛び込むこと。ヒッチハイクで声をかけること。
拒否されるのは怖い。現状を変えるのは怖い。
そんなときは深呼吸して覚悟を決めること。
自分の翼を信じて、エイっと飛び込んでみることだ。
君ならできる。